市況コメント
今日の東京株式市場は、為替が1ドル115円を割り込んだことや、
外国人投資家が売り越しに転じたことから下げて始まりましたが、
個人投資家の押し目買い意欲は依然として強く・・・
市況コメントほど情報量の少ない文章というのも珍しいです。
外国人が買ったからとか、為替が動いたからとか、
もっともらしい理由を付けてはいますが、
結局のところ役に立つ情報というのはほとんど入っていません。
いったい誰が何のために書いているのでしょうか?
ニュースでは、上げました、下げました、と言うだけでは寂しいので、
何かしら理由を付けてコメントしないと格好が付かない、
というのが主な理由のように思います。
そもそも株が上がった要因は、高い値段でも買いたい人がいたからであり、
下がったのは安くても売りたい人がいたからです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
でもそれではニュースにならないので、
証券関係者に何かしらのコメントを求めるわけです。
コメントする方も適当で、何十通りかの決り文句から、
その日の気分でコメントを選ぶのでしょう。
そして読者はそのニュースを読んで、あれやこれや考えるという構図です。
まったくもってバカらしい話だと思いませんか?
市場のセンチメントがどうとか、個人の押し目買い意欲とか、
そういったあいまいな理由ならいくらでも後付けができます。
そんなありきたりのコメントを聞かされたり読まされたりするのは、
まったくもって時間の無駄です。
本当にやめてもらいたいものです。
では、こういった情報を捨てればいいかと言えば、そうもいきません。
たくさんの無駄な情報に混じって、少しではありますが有益な情報があるからです。
ニュースの体裁を取り繕うために無駄な情報を入れるのは誰の得にもなりません。
関係者は是非考え直して効率的な情報提供をお願いします。