株に費やす時間
時間は有限です
やりたいことがすべて出来るわけではありません
株式投資を行うにあたっては、いろいろとやらなければいけない事があります。
例えば、毎日の資産の増減を記録したり、
保有している企業の出すニュースをチェックしたり、
気になる企業の月次売上を見たり、といったことです。
最近では四半期毎に決算報告があるので、それも見ないといけませんし、
それに関連して業績の下方修正や上方修正のニュースも流れます。
また、ニューヨークなどの外国市場の動きも大きな影響を与えますし、
為替の動きも無視することは出来ません。
ライブドアや村上ファンドのように、持ち株とは直接関係ない企業の不祥事であっても、株価に影響を与えることもありますので、それも気になります。
当然、日本の景気動向を知っておく必要もあるので、
日銀短観や失業率、鉱工業生産といった指標も見たほうがいいでしょう。
このように、やらなければならない事は山のようにあります。
真面目にこれらを全部やろうとしたら、何時間あっても足りません。
そこで、全ての情報を処理することは諦めて、情報を選ぶ必要が出てきます。
もちろん、自分の資産運用にとって重要な情報を優先的に仕入れるべきで、
この情報の取捨選択のうまさが、投資成績を決めると言っても過言ではありません。
無駄な情報に振り回されるという事は、
その時間に本来得られるはずだった有益な情報を失うことにつながります。
くれぐれもこのような事がないように時間を有効に使いたいものです。
例えば長期投資家にとっては、
短期的な値動きというのは無視してしまっても構わないものです。
そういった意味では、昨晩のニューヨーク市場がどうなったとか、
今日はドルが1円下がったとかいうことは気にしなくても構いません。
株価はちょっとしたニュースに対しても過敏に反応しますが、
そういう事は短期筋の方々にまかせておけばいいのです。
逆に長期的な視野にたって、将来の株価を予測することが重要です。
例えば、10年後の日本がどのようになっているのかということは、
デイトレーダーにとってはあまり考える必要のないことですが、
長期投資家にとっては重大な問題です。
常に将来のことを考え、長い目で見て得をする行動をとらなければなりません。
忘れてはならない事は、投資は人生を豊かに送るための手段であって、
決して目的ではないという事です。
日々の雑務に終われていろいろと作業しているうちに、
この事を忘れてしまっては本末転倒です。
常に余裕を持って、気長にまったりと長期投資を楽しみたいものです。