マイホーム
「マイホーム」
それは、多くの日本人にとって幸せの象徴であり、
ひとつの大きな目標でもあります
持ち家が得か、賃貸が得か?
これはいつの時代でも繰り返し議論される、
いわば永遠のテーマです。
ネット上にもたくさんの情報がありますので、
一般的な話はそちらに譲るとして、ここでは株式投資との関係を考えます。
持ち家を買った場合の利点としては
欠点としては
- 気軽に引越しできない
- 管理費や修繕費はとられる
- 借金を返さないといけない
といったところだと思います。
これの逆が賃貸暮らしの利点と欠点になります。
家賃を払わなければいけない代わりに、
気軽に引っ越せて、住宅ローンを返す必要もありません。
さて、この中で一番重要なことは、当然住宅ローンです。
株式投資で資産形成することを考えた場合、
もとになるお金がどれだけあるかというのが一番大事なことです。
10年後に10倍に増えるとしたら、
今100万持っていれば1000万ですが、1000万持っていれば1億です。
つまりお金がお金を生む状態なわけです。
一方、借金というのは全くこの逆で、
借金すればするほど、払わなければいけない利子が増えます。
例えば3000万円を5%の35年返済で借りた場合。
月々の返済額は151,404、年間で1,816,848円、
トータルでは63,589,680円を返済することになります。
なんと借りた額の2倍以上を返すことになるんですね。
いやー借金は怖い。
では頭金をたくさん入れるとか、繰上げ返済をがんばるとか、
ボーナス時にたくさん返すとかすればいいかというと、そうでもありません。
仮に1000万円を頭金として払い、2000万円を借りた場合、
返済総額は42,393,120円になって、実に21,196,560円の節約にはなります。
1000万が2100万ですから確かにお得感はあります。
ただしこれは株での運用を考えない場合。
今1000万円あって、それを年率10%で運用できたとすると、
35年後にいくらになるか?
なんと2億8000万円を越えます。
頭金をたくさん入れるのがいかにバカらしいか、よく分かりますね。
2億8000万に増やした後で、キャッシュで3000万の家を買えば、2億5000万も残ります。
ただこの戦略の大きな問題は、35年後になるまで持ち家を買えない、という点です。
これは考えてみれば当たり前の話で、
要するにお金を使うのを後回しにして、
その分投資に回せばお金持ちになれる、という仕組みです。
この理屈に従えば、一生大きな買い物をせず、
全部投資に回せば一番お金が儲かる、ということになります。
さすがにこれでは人生楽しくありませんので、妥協点を探すことになります。
で、多くの人は20代とか30代とかのうちに家を買うという選択をしているわけです。
私の感覚では、これは非常にもったいない。
どうも複利の力というのを甘く見積もり過ぎているのではないかと感じます。
私は、家を買ってもそれ程バランスシートに影響が出ないようになってから
買おうと思っています。
"それ程"という所があいまいですが、多分10%とか20%くらいでしょう。
つまり5000万の家を買うなら5億くらいの資本が欲しいということです。
ちなみに自宅を買う前に投資用の不動産を買ってしまう可能性大です。