株式投資と不動産投資
「家賃収入」
なんといい響きでしょうか。
配当金生活と並んで私の憧れの的です。
世の中のお金持ちのほとんどは不動産を結構持っています。不動産を持っていなければお金持ちになれない、ということもないのでしょうが、やはり持っていた方がなりやすいようです。
ここでは、株式投資と不動産投資を比較してみます。
まず年間リターンの比較です。
株式投資で期待できるリターンは、大体年率10%前後ではないかと思います。根拠は、過去の株式市場の値上がり率がその程度だから。
日本株に限定しても、例えば今後30年間の平均リターンを考えれば、10%くらいにはなるのではないかと思っています。中国、インド、ロシア、ブラジルの、いわゆるBRICsに関しては、10%を大きく越えるような成長も期待できます。
一方不動産の方はどうでしょうか?
経験がないのでよくわかりませんが、いろんな本やホームページからの情報によれば、大体5%から10%程度は期待してよさそうです。これは、築浅のマンションの一棟買いを想定した数字で、諸費用や税金を払う前の表面利回りです。
実際のところは、借金の具合や修繕などによって大きく変わるので計算が難しいですが、多分1%とか5%とか、その辺りの数字になると思います。つまり株式投資よりもかなり低めとなります。
次にリスクについてです。
株式では分散投資が簡単に出来るので、もしも投資している会社のひとつが倒産してしまったとしても、それ程の被害は被りません。しかし不動産ではそうもいきません。
一棟の値段が高いために、もしものことがあったときには一発で致命的なダメージを受ける可能性があります。例えば地震や火事、洪水や火山の噴火といった自然災害。住人による犯罪や自殺といった人災も考えられます。最近では耐震強度の偽装というのも怖いところです。また、ほとんどの場合は借金をすることになるので、金利の上昇も重要なファクターです。
また手軽さという点においても大きな差があります。最近ではネット証券の登場によって、株式投資は本当に身近なものになりましたが、不動産の方はそうもいきません。ネットで不動産を買うのはさすがに怖いです。また情報格差も大きいようなので、素人が片手間に投資できるような感じではありません。
まとめると、不動産投資は株式投資よりも利回りが低い上にリスクが高い、ということになります。
それでも不動産投資に魅力があるのは、比較的簡単にレバレッジを効かせることが出来るからです。つまり購入する不動産を担保として借金をするわけです。
例えば1000万の自己資金で1億の借金をしたとすれば、レバレッジは10倍になります。たとえ年間リターンが3%でも、自己資金に対する割合としては30%になるわけです。ただ、これがうまく回っているうちはいいですが、一旦歯車が狂うと大変なことになりそうです。
ということで、当面私は不動産投資に手を出せそうにありません。もっとお金と知識と時間が出来てからチャレンジします。