長期投資のすすめ
はっきりとした定義というのはないのですが、投資家はその投資期間によって大きく3つに分けられることが多いです。
つまり、短期投資家、中期投資家、長期投資家です。
ディトレ専門でやっている人もいますが、それはすでに投資家とは呼べず、良く言って投機家、悪く言ったらギャンブラーです。
各投資家の目安としては大体次のような感じでしょうか。
- 短期 - 2,3日から2,3ヶ月
- 中期 - 2,3ヶ月から2,3年
- 長期 - 2,3年以上
最近の傾向としては、もしかしたら1ヶ月も持っていれば中期と呼ばれるのかも知れませんが、せめて四半期決算を一回またがないことには短期ということになるような気がします。
さて、どの投資法が一番効率がいいのでしょうか?
一つ目のポイントは取引手数料です。
いくらネット証券が安くなったとはいえ、取引の回数が多ければ多いほど
証券会社に支払わなければいけない手数料は高額になります。1年間ではたいした割合にはならないので、あまり気がつかない人が多いのですが、複利効果で大変な違いになっていきます。この観点からは、長期投資が絶対有利です。
二つ目は税金です。
株式売買で得た利益から税金を払わなければなりません。利益を確定した年に払うわけですが、それが一年でも二年でも遅いに越したことはありません。
これも意識していないとあまり気が付かないのですが、複利効果で大変な違いになってきますので、やはり長期が有利です。
あと忘れてはいけないのは、リスクの大きさの違いです。
例えば2分後の株価を予想しろと言われたら、あなたは予想できると思いますか?少し考えればわかることですが、この予想は全く当たりません。例えばちょっとした小金持ちや機関投資家が成り行き買いすれば、それだけで株価はあがります。これはその人のタイミングで勝手にやることなので、第三者が予想できるはずがありません。
しかし、20年後の株価を予想しろと言われたらどうでしょうか?
よほど先行きの暗い会社でない限りは、おそらく成長していて、株価も上げているものと思います。少なくとも60%や70%の確率で当てることが出来ます。つまり、長期投資の方が予想のぶれが小さく、リスクが低いのです。
他にも配当金を貰えるとか、いろいろメリットはあると思いますが、ここにあげた3つくらいでもう十分ではないでしょうか?
ギャンブルや娯楽として短期投資・投機をやるのは理解できないではないですが、真剣にお金を儲けようという人がそんなことをやってはいけません。株式投資を通して資産形成を行おうというのであれば、迷わず長期投資家になって下さい。