分散投資
ここでは、投資を行うにあたり資産をどのように配分するかを考えます。
まずは、全資産のうち何割を投資に充てるのかを考える必要があります。
そしてその中で何割を株に、何割を国債に、何割を外貨に…
といった感じで割り振るのです。
いわゆるアセットアロケーションというやつです。
これについては、いろいろなところでいろいろな人たちが意見を述べており、
また個人々々でそれなりの考えを持っているものと思われますので、
ここでは深く触れません。
各自の人生設計を基本に、投資目標を達成するために必要な金額を
投資に回せば良いでしょう。
もし分からないという人がいるのであれば、
ライフプランナーとかファイナンシャルプランナーにでも相談してみて下さい。
さて、株式にいくら投資するかが決まったら、
次はその中でどのように資金を割り振るかを考える必要があります。
つまり何銘柄を保有するかという問題です。
目標とする利回りが3%とか5%とか、
その程度なのであれば特に考えることはありません。
市場平均と同程度のリターンでいいわけですから、
何も考えずに現代ポートフォリオ理論の教えるところに従って、
20から30銘柄くらいを選べばいいでしょう。
問題はそれを上回るリターンを狙っている場合です。
基本的にはたくさんの銘柄を買えば買うほどリスクは減るのですが、
その分リターンも平均化されてしまいます。
極端な場合として、ひとつしか銘柄を買っていなかった場合、
その株が倍になれば資産も倍になるわけですが、
その会社が倒産してしまったら一文なしになってしまいます。
このリスクが許容できるというのであればこれでもいいのですが、
多くの人は危険すぎると思うことでしょう。
従って複数の銘柄に分散投資することになるのですが、
あまり増やしすぎると今度はリターンが市場平均に近付いていきます。
市場平均以上の収益を目指す場合、
リターンが市場平均を大きく上回ると思える銘柄を探すわけですが、
これを20も30も見つけるというのは並大抵のことではないのです。
したがって賢い戦略としては、
割安であるという自信のある銘柄を厳選して、
5銘柄から20銘柄程度の株を買うこと、になるかと思います。
ただし5とか20とかいう数字にはたいした根拠はありません。
あなたが許容できるリスクを考え、
最悪何社かが倒産しても大丈夫な程度に分散して下さい。