成長株
長期投資における銘柄選びでは、
将来にわたって大きな成長が見込める企業を探すことが重要です。
これが短期の投資における銘柄選びと大きく違うところです。
短期投資においては、成長力があるのかないのかということは、
ほとんど影響がなく、短期的に割安なのか、割高なのかが重要です。
つまり数分後とか明日とか、せいぜい来週とかに株価があがれば良いわけで、
その間に企業が成長するとかいうことは、特に考える必要がないのです。
しかし、長期投資家にとっては逆になります。
明日とか来週とかに株価がどうであろうが、
そんなことはほとんど意味を持ちません。
大事なのは5年後10年後までその企業が順調に成長するか、
ということなのです。
企業が成長している限り、たとえPERやPBRが一定であっても、
株価は業績に比例して上昇します。
しかも成長は複利効果によって指数関数的です。
またその間、税金や手数料を払う必要もありません。
その株を保有している間にやることといえば、
経営戦略が想定どおりで、業績が順調に伸びているのかを
たまにチェックすることだけです。
長期投資家にとって大事なのは、短期の株価変動を予測することではなく、
時代の流れを読み、今後どのような企業が大きく伸びるのかを判断する能力なのです。