リスク許容度
長期投資を行う目的は、もちろん資産を増やすことです。
30年、50年の間に資産を何十倍、何百倍にも増やすことが目的です。
しかし、その間に破産してしまっては何にもなりません。
最低限の目標は30年なり50年の間、破綻することなく株式市場に留まることです。
一見これは簡単なことに思えますが、まったくそんなことはありません。
バブル崩壊後、日本の株価がどれだけ下がったかを考えれば、
容易に想像がつくと思います。
資産を失っただけでは済まされず、
莫大な借金を背負わされた投資家がたくさんいます。
いったい何%の投資家がバブル崩壊を乗り切れたのでしょうか?
長期投資で成功するためには、
バブル崩壊程度の事態は想定していないとダメなわけです。
基本的には、投資から得られるリターンは、許容できるリスクに大きく依存します。
リターンを追及することはもちろん大切なのですが、
それと同じくらいリスクを管理することが重要になってきます。
例えば、今の日本で懸念されている問題として、
関東大震災とか富士山噴火があげられます。
普通に生活をしている限りでは、
どちらもそれ程真剣に心配する程のリスクは感じません。
もちろん関東大震災が起これば、かなりの確率で死んでしまうのでしょうが、
そんないつ起こるのかわからないことを心配しても仕方がないと感じます。
地震が起こりそうだから、
という理由で関東から引っ越すという人はそれほど多くはありません。
しかしもちろん、これらは何れも株価が急落する要因になります。
関東大震災が起こったとして、あなたは株式市場に留まっていられるでしょうか?
富士山の噴火の場合はどうでしょうか?
あるいはこの2つが同時に起こった場合はどうでしょうか?
例えば私の場合は、どちらか一方が起こった程度であれば大丈夫だと思っています。
しかし両方が同時に起こった場合には、
かなりの確率で破産するほどのダメージを受けるでしょう。
これが私のリスク許容度ということになります。
株式投資においては、このリスクとリターンのバランスが重要です。
とくに長期で考える場合、かなり余裕を見た投資をしないと、
市場に留まることすら出来なくなります。
あなたも自分のリスク許容度を今一度確認してみて下さい。