余裕資金
よく言われることですが、
株式投資は余裕資金でやるべきです。
株式にはそれ相応のリスクがあり、
当然のことながら元本は保証されていません。
天災や事故、病気などの不測の事態が起こったときに、
しばらくの間、最低限の生活を維持出来るだけのお金が必要になります。
どれだけ必要かというのは、人によって大きく異なるでしょうが、
最低でも100万円くらいは確保しておくのが良いかと思います。
十分な保障の付いた保険に入っているという人であっても、
やはりこれくらいの現金をいつでも使えるような状態にしておく事をおすすめします。
もし、100万円とかのお金が貯金できないというのであれば、
それはその人の収入か支出に問題があるということになります。
つまり、十分な暮らしが出来るだけの仕事をしていないか、
分不相応に贅沢な暮らしをしているということです。
これらは人生観というものに関わってきますので一概には言えませんが、
お金を貯めるという観点から見ると一番基本的なことです。
つまり収入に比べて支出が多い人はお金が貯まらない。
至極当然の事ですが、意外と忘れてしまうことも多いようです。
投資について考える前に、お金が貯まるような収入と支出のバランスを
確立することが必要です。
収入が少ないと思うのであれば、頑張って仕事をして給料を上げる。
支出が多いと思うのであれば、もう少し質素な生活をして支出を抑える。
お金を貯める仕組みは、いつの時代もこれが基本です。
このあたりについて詳しく知りたい方は、以下の本が参考になるかと思います。
投資戦略の発想法 木村 剛
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私の財産告白 本多 静六
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投資は上述の基本が出来ている人のやることである、
という考え方に私も賛成です。
まずは投資をしなくてもお金が貯まるような生活スタイルを確立しましょう。
そして株式投資によって、豊かな人生を送るための資産を形成しましょう。
賢い株式投資を行うためには、常に冷静でいることが必要です。
最悪のケースでも生活は保障されているという安心感は、
これを助けてくれます。
人間の精神というのは意外と弱いもので、
生活資金を使って株を買っている場合には、
なかなか冷静でいられるものではありません。
余裕資金のみで投資を行うことは、この精神的な余裕を得るという面においても、非常に大きな意味を持つのです。
間違っても、借金をして株で勝負するなどということはやめましょう。