自信
株式投資を行うにあたって、自信を持つことは大事です。
納得がいくまで銘柄分析をし、自信を持って投資すべきです。
しかし過度の自信は慢心へとつながります。
みなさんは株を買うとき、どんな気持ちでしょうか?
はじめて買ったときの事を思い出してみて下さい。
何十万円なり何百万円なりの買い物ですから、
誰でも怖かったはずです。
極端な話、買った日にその会社が潰れてしまえば、
株の価値はほとんどなくなってしまいます。
株式投資にはリスクがつきものなのです。
株を買うということは、自分の資産をこのリスクに晒すということなので、
誰でも怖いはずです。
ところが、売買を繰り返すうちにあんまり怖くなくなってきます。
これが慣れというものです。
ジェットコースターにはじめて乗ったときのことを思い出してください。
誰でも多少は怖かったのではないかと思います。
高いところで、高速で移動する乗り物ですから、
人間であれば本能的に怖いはずなのです。
しかし繰り返し乗っているうちに、楽しくなってきます。
これは、安全だということが頭で理解でき、
危険なものではないと認識した結果です。
たしかに、普通に乗っている限りは安全ですし、
遊園地側が身の安全を保障してくれます。
しかし株式投資においては、誰もあなたの資産を保障してくれません。
今まで大丈夫だったからといって、
これからも大丈夫だという保障はどこにもないのです。
つまり、株を買うことに慣れてはいけません。
人間は精神的に弱い生き物ですから、
常に意識していないと楽な方へと流されていってしまいます。
最初は真剣に銘柄研究をしていた人でも、
適当に買った銘柄がたまたま騰がり続けたりすると、
努力することを忘れてしまいがちです。
株を買うときには自信を持って買うべきですが、
それは自分の銘柄分析に基づいた自信でなくてはなりません。
慣れる事と自信が付く事は似ているため、
これを混同してしまう場合があるのです。
これまで大丈夫だったから、というのは理由になりません。
これは、根拠のない自信というものです。
株を買うときには、いつでも真剣に企業を分析するように心掛けましょう。
発注する前に今一度、自信の根拠を自問自答するくせをつけましょう。