阪神調剤薬局の分析
ここでは阪神調剤薬局<2723>の分析をしています。
概要
名前の通り、阪神地域を中心に調剤薬局を展開している会社です。
調剤薬局とは、医療機関で発行された処方箋をもとにして、薬剤を調剤する薬局のこと。2005年時点での店舗数は97店、従業員数は726名となっています。本社は兵庫県芦屋市、会社設立は1979年です。
主な事業内容はホームページによると、医療機関の発行する処方せんに基づき、一般患者に医薬の調剤を行う保険薬局の経営および医薬品の販売ならびにこれに付帯する業務、となっています。
株式関係
銘柄コードは2723、JASDAQに上場しています。
最近の株価の動きはこちら ⇒ 株価(Yahoo)
2004年までは200円を下回って推移していますが、2005年に入ってから急激に上昇。一時は1200円まで付けましたが、2005/11/18時点では860円です。売買単位は1000株となっており、最小投資金額は86万円となります。PERは16.76、PBRは4.60です。
銘柄分析
2005/11/20
まず調剤薬局というセクターについて簡単に触れておきます。
最近、医薬分業が進んでおり、調剤薬局を展開している企業は
ほとんどが好調な決算を発表しています。
調剤報酬改定などを機に、今後グループ化が進むと考えられていて、
M&Aが盛んに行われることになるでしょう。
小さな店舗があれば始められそうなだけに、
参入障壁が低いと思われがちですが、そうではありません。
処方箋を出す医療機関の目の前に出店することが決定的に重要なため、
一旦そこを押さえてしまえば、めったなことでは逆転はされません。
医薬分業化はまだ進行中であり、今後もしばらくの間、拡大基調が期待できます。
さて阪神調剤薬局は、
分業化が遅れている阪神地域で調剤薬局を展開している会社。
売上、利益ともに順調に拡大しています。
2003年期の売上高128億円に対して2006年期の予想売上高は240億円。
この期間の売上高成長率は17%程度になっています。
今後数年間は同程度の成長が期待出来るでしょう。
ただし、M&Aを積極的に行う必要があることは明らかで、
その成否に大きな影響を受けるものと思われます。
同業他社としては、アインファーマシーズ、日本調剤薬局、クラフト、
などがあげられます。
これらの比較をしていたのですが、Webを探していたところ、
Yasuakiの株式投資日記
というブログを見つけました。
ここの分析が非常に詳しく的確に思えますので、詳細はこちらをご覧下さい。
現時点での私の判断は、一番割安なのは阪神調剤薬局だということです。
アインファーマシーズも同じくらい魅力的なのですが、
コスメに力を入れたドラッグストアを展開しており、
これの是非がいまいち評価出来ていないため購入には至っていません。
2007年11月
DPホールディングス株式会社による公開買付けが発表されました。
買付価格は400円。
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