日経平均株価と気象の関係2
日経平均株価と気象の関係1の続きです。
念のため日経平均と平均気温との相関係数を計算してみましたが、
-0.129ということで、ほとんど相関はないと言っていいでしょう。
相関係数とは2つの系列間の関係を表すための指標のひとつで、
-1から1の範囲の値をとります。
1なら完全に同じ動き、-1なら全く逆の動きをするということを意味します。
絶対値が大きいほど関連が強いということが言えるのですが、
0.3とか0.5くらいはないと関係があるとは言えません。
ここでは0.129なので関連性は見られないと言えます。
やはり株価と気温をそのまま関連付けるのは無理がありました。
そこで少し前処理を行うことにします。
株価の方は、前日からの値動きを%で表した数字を使うことにします。
気温の方は単順に引き算して、前日よりもどれだけ寒いか暑いかを計算します。
もしも、前日に比べて急に寒くなった日に株価が下がるとか、
逆に暑くなると株価が上がるとかいう傾向があるのであれば、
それなりの相関が観察されるはずです。
では結果を見てみましょう。
このグラフは横軸に前日との気温差、
縦軸にその日の日経平均株価の騰落率をプロットしたものです。
どうでしょうか?
あんまり関連性があるようには見えませんね。
相関係数も-0.073ということで、相関がないということを示しています。
よってここまでの結論としては、気温と日経平均株価の動きには関連がない、
ということになります。
日経平均株価と気象の関係3