日経平均株価と気象の関係3
日経平均株価と気象の関係2の続きです。
さて、どうやら気温と日経平均株価との間にはそれほど明確な関連はなさそうだということが分かりました。
やっぱりな、というところですが、めげずに次は湿度について調べていきます。
次のグラフは横軸に湿度、縦軸に日経平均株価の前日比をとったものです。

どうでしょうか?やはり明確な関連性は見られませんね。
相関係数の方は-0.034となっています。
つまり湿度が高くても低くても、株を買う人は買うし、売る人は売るということです。
当たり前と言えば当たり前の話です。
ついでに降水量との関係も見ておきます。
このグラフは横軸を降水量に変えたものです。

相関係数はこちらも-0.019と話にならない数字ですが、
グラフを見ると少しだけ特徴があるように見えないこともないです。
降水量が20-30のあたりですが、
なんとなく株価が上がることの方が多いように見えないでしょうか。
これは次のように考えれば合理的な説明がつきます。
屋外で働く人たちは雨が降ると仕事が出来ない ⇒ 家で株取引をする ⇒ 株価が上がる
どうでしょうか?
最近では個人投資家の影響力というのは無視できないものになっています。
屋外労働者の何%かが市場に参加すれば、
少なからず株価にインパクトを与えるような気もします。
もちろんただの仮説ですし、統計的にはまったく有意ではありません。
ちなみに右端に大きく外れている点がひとつありますが、
これは一回だけ大雨が降ったという話です。
日経平均株価と気象の関係4