目標利回り
投資を行うにあたって、誰しも目標を持っていることと思います。
もしも持っていないという人がいれば、
この機会に何か目標を立てましょう。
漠然とお金を増やそうとしても、なかなかうまくいくものでもありません。
具体的な目標を立て、それに向けて計画的に資産形成しましょう。
例えば、
- 40までに5億円ためて、ニュージーランドに移住しよう、とか
- 60までに3億円ためて、不自由のない老後を送りたい、
とか、なるべくなら具体的な方が良いかと思います。
さて目標が決まれば、必要な金額が出てきます。
その金額を、今持っている金額で割れば、
どれだけ増やそうとしているのかが分かります。
例えば今1000万円の投資資金があって、
10年後に1億円欲しいとします。
すると
1億 / 1000万 = 10
となり、10年で10倍にすればいいということが分かるわけです。
では、10年で10倍にするためには、
一年で平均何%くらい勝てればいいのでしょうか?
これは平均利回りのページで書いているように、
相乗平均の考え方を使うことによって求まります。
つまり10の10乗根を計算すればよいのです。
10乗根とか、あまり計算することもないと思いますが、
マイクロソフトのExcelなどで簡単に計算できます。
適当なセルに
=POWER(10,1/10)
と書いてEnterキーを押すだけです。
この場合、1.258925という答えが出てきます。
これは、一年で資産を1.25倍にしていけば、
10年後にはちょうど10倍になるということを意味しています。
利回りとしては25%でいいわけです。
では、皆さんも自分の目標について、この平均利回りを計算して見て下さい。
どのような数字が出てきたでしょうか?
目標を決めようのページでも書きましたが、
この数字があまり大きい人はもう一回良く考えて下さい。
その目標は高望みというものです。
逆に低すぎる人も問題があります。
わざわざ株式に投資する必要があるのか、良く考えて見ましょう。
では、何%くらいの数字が適当なのでしょうか?
インフレや経済成長、為替の状況などによって、
お金の価値そのものが変動しますので、
一概には言えないのですが、
おおよそ5%から30%程度が妥当な範囲ではないかと思います。
もちろん、目標が低いほど成功する確率は高く、
目標が高いほど失敗する確率が高くなります。
そこのバランスを良く考えて、自分の人生観にあった勝負を選択しましょう。
長期投資といえども、結局は勝負です。
リスクがまったくないということはなく、たくさん儲けようとすれば、
それなりの危険を覚悟する必要があります。
このサイトでは10年で2倍というのを目安にしています。
この数字で計算すると、目標とする平均利回りは7.18%となります。
これを安全・確実に達成することが目標です。
参考までに、現代で最も成功している投資家の利回りを見てみると、
ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスともに、25%前後です。
たいしたことのない数字に見えますが、
これを40年とか50年に渡って続けることが出来れば、
この2人くらいのお金持ちにはなれるわけです。
ただし当然のことながら、バフェットやソロスを目指すのであれば、
それ相応の努力や才能、根性や適性が必要になってきます。
凡人には難しいことでしょうから、
10%とか15%くらいを目標にするのがいいように思います。